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海洋天然物の1年分の文献を総まとめ 新規化合物1,256種、AIの役割も分析

海洋微生物・海藻・海綿などから1年間に報告された新規化合物1,256種を、由来・活性別に整理した年次レビューである。

掲載誌
Natural Product Reports
論文発表
執筆
NBS編集部
海洋天然物の1年分の文献を総まとめ 新規化合物1,256種、AIの役割も分析

オーストラリアのグリフィス大学(Griffith University)と、ニュージーランドのオークランド大学(University of Auckland)・ワイカト大学(University of Waikato)の研究チームが、Natural Product Reportsに、海洋天然物(marine natural products、MNPs)の年次レビューを掲載した。1年間に発表された文献を対象に617件を引用しており、336本の論文で報告された新規化合物1,256種が中心である。

微生物からマングローブまで、由来・活性・国別に整理

レビューは、海洋微生物と植物プランクトン、緑藻・褐藻・紅藻、海綿、刺胞動物、コケムシ、軟体動物、被嚢動物、棘皮動物、そしてマングローブなど潮間帯の植物の水中に沈んだ部位から分離された化合物を網羅した。化合物ごとに、生物活性、由来の生物、採集した国をあわせて整理し、生合成の研究、最初の合成、構造や立体化学を訂正した合成研究も含めた。今回の版では、海洋天然物の研究で人工知能(AI)が果たす役割を別に分析した。

このシリーズは、毎年同じ形式で発行され、海洋天然物の発見の傾向を比較する基準資料として用いられる。新薬の探索の研究者にとっては、どの生物群からどの構造が出てくるかを一目で示す地図の役割を果たす。ただし、文献レビューであるため、個々の化合物の活性は元の論文の実験条件によるものであり、大半は初期の探索段階の結果である。

この記事のポイント
  • 336本の論文で報告された海洋の新規化合物1,256種を整理、617件を引用
  • 微生物・藻類・海綿・刺胞動物・マングローブなど由来別に、活性・採集した国を収録
  • 海洋天然物の研究における人工知能の役割を別に分析

研究の限界 文献レビューであり、収録された化合物の活性は、大半が初期の実験段階の結果である。

原著論文

  1. Carroll AR, et al. · Griffith University. Marine natural products. Natural Product Reports. DOI: 10.1039/d5np00080g

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