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低出生体重の新生児へのBCG・ポリオワクチンの早期接種、死亡リスクを17%低下

インドの新生児集中治療室の2kg未満の新生児5420人の試験で、生後すぐにワクチンを接種した群の新生児期の死亡が減った。

掲載誌
BMJ
論文発表
執筆
NBS編集部
低出生体重の新生児へのBCG・ポリオワクチンの早期接種、死亡リスクを17%低下

結核ワクチンのBCGと経口ポリオワクチン(OPV)は、標的の疾患以外の感染も減らすという、いわゆる非特異的効果(non-specific effect)が取り上げられてきた。インドのJIPMER新生児科のアディシバム(B Adhisivam)教授の研究チームは、2kg未満の低出生体重の新生児に2つのワクチンを早く接種すると、死亡が減るかどうかを確かめたBLOW2試験の結果を、英国医師会雑誌(BMJ)に発表した。

5420人の非盲検ランダム化比較試験

インド南東部の3つの新生児集中治療室で、出生体重2kg未満の新生児5420人を1対1に分けた。早期接種群(2714人)は、入院48時間以内にBCGデンマーク株0.1mLの皮内注射とOPVを受け、対照群(2706人)は、退院のころまで接種を遅らせた。新薬の承認のための段階の区分がない、非盲検の実用的な臨床試験である。主要評価項目は、生後28日までの全死亡であった。

死亡は、早期接種群で238人(8.8%)、対照群で273人(10.1%)で、調整ハザード比は0.83(95%信頼区間 0.69~0.98)であった。21人に接種すると1人の死亡を防げる計算になる。感染関連の死亡は、ハザード比0.53とさらに大きく減った。結核による死亡はなく、接種に関連した重大な有害事象も報告されなかった。

意義と限界

死亡の減少が結核以外の感染による死亡で現れており、ワクチンの非特異的な免疫効果の仮説を裏づけている。ただし、非盲検の試験であるため盲検化がなく、感染死亡の指標は試験の途中で追加された。信頼区間の上限が1に近く、集中治療室の環境に限られた結果であるため、他の医療環境にそのまま当てはめるのは難しい。

Fig 1: Effect of BCG Danish and oral polio vaccine on neonatal mortality in newborn babies weighing less than 2000 g in India: multicentre open label randomised controlled trial (BLOW2)
Fig 1 Adhisivam B et al., BMJ · CC BY-NC
この記事のポイント
  • 主要評価項目(28日以内の全死亡)8.8%対10.1%、調整ハザード比0.83
  • 2kg未満の新生児5420人の非盲検ランダム化比較試験、接種を遅らせた群が対照
  • 感染関連死亡のハザード比0.53、接種に関連した重大な有害事象なし

研究の限界 非盲検の設計で、効果の推定値の信頼区間の上限が1に近く、他の環境での再現の確認が必要である。

原著論文

  1. Adhisivam B, et al. · Jawaharlal Institute of Postgraduate Medical Education and Research (JIPMER). Effect of BCG Danish and oral polio vaccine on neonatal mortality in newborn babies weighing less than 2000 g in India: multicentre open label randomised controlled trial (BLOW2). BMJ. DOI: 10.1136/bmj-2025-084745

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