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食品・栄養・規制

米EPA、水道水のPFOA・PFOS上限を4ppt PFAS初の法的飲料水基準

米環境保護庁が、有機フッ素化合物6種について、初めて法的拘束力のある水道水基準を確定した。

掲載誌
U.S. Environmental Protection Agency
論文発表
執筆
NBS編集部
米EPA、水道水のPFOA・PFOS上限を4ppt PFAS初の法的飲料水基準

米環境保護庁(EPA)が、有機フッ素化合物(per- and polyfluoroalkyl substances, PFAS)について、初めて法的拘束力のある飲料水基準(National Primary Drinking Water Regulation)を確定した。PFASは炭素―フッ素結合が非常に安定していて環境や人体で分解されにくく、「永遠の化学物質」と呼ばれ、コーティング調理器具、防水素材、消火泡などに使われてきた。

最終規則は、PFOAとPFOSの最大汚染基準値(maximum contaminant level, MCL)をそれぞれ4.0ppt(1兆分の4)と定め、健康目標値(MCLG)は0とした。PFHxS・PFNA・HFPO-DA(通称GenX)は、それぞれ10pptに設定した。複数のPFASが混在する場合は、PFBSを含む4種の濃度をそれぞれの健康基準濃度で割って足し合わせるハザードインデックス(hazard index)方式を、飲料水規制として初めて導入し、合計が1を超えないようにした。水道事業者は定期的にモニタリングを行い、年間平均が基準を超えた場合は処理設備を整えなければならない。

基準値は「危険の境界線」ではなく管理目標

PFOA・PFOSの4.0pptは、健康目標値が0という状況で、現在の分析法で信頼性をもって定量できる水準に合わせた値である。この数値を超える水を飲んだからといって、すぐに病気になるという意味ではなく、長期的な曝露をできるだけ下げるための管理目標と読むべきである。その後EPAは、PFOA・PFOSの基準は維持しつつ遵守期限を延ばし、残りの物質の基準は見直す方針を示しており、最終的な規制の範囲は変わる可能性がある。

この記事のポイント
  • PFOA・PFOSの最大汚染基準値はそれぞれ4.0ppt、健康目標値は0
  • PFHxS・PFNA・GenXはそれぞれ10ppt、混合物はハザードインデックス1以下
  • その後EPAがPFOA・PFOS以外の基準を見直す方針を示し、規制範囲は変動の可能性

研究の限界 基準値は定量可能な水準に合わせた管理目標であり、超過がただちに病気の発生を意味するわけではない。一部の物質の基準は見直し中である。

原著論文

  1. U.S. EPA · U.S. Environmental Protection Agency. PFAS National Primary Drinking Water Regulation. U.S. Environmental Protection Agency.

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